冒頭の遠山奬志をはじめ、阪神タイガースで活躍経験のあった選手が7人も登場するので、猛虎党であるワシには嬉しい本である。他の23選手についても、世代的に少なくとも顔と名前が一致する選手ばかりだった。 巷間周知のエピソードから、スポーツ専門誌や後年のインタビューからの秘話まで盛り沢山である。 突然のトレード告知に驚愕し、悔しさと寂しさに苛まれる。また、如何に自分を見出してくれる上司に巡り会えるか否かは、誰にも分からない。その辺は、一般の社会人も同じである。 ある意味、人生の厳しさや新たな自身の可能性に気づくことが出来るという好機でもある。 この本で語られている、「その機会」が無ければ、これらの選手はもっと早くにユニフォームを脱いでいた可能性が高いと思うと、人生の不思議という壁にぶち当たるのである。